写真作品 - 踊りを匂う
踊りを匂う 花に何かを例えると、なんとなくそれが奥ゆかしく感じられるのは、きっと花の魅力なんだと思う それでも僕は女性を花に例えることにどこか正しさを感じる。 触れられぬその肌の質感と、言葉とは違う声の形を想像する。 お互いの被写体という言葉に対する思惑が手を取り合うとは言い難い方法で重なる。 そこに出てくる写真は、その人らしさもなく、特別美しい瞬間でもない、それはきっと上手な写真な気がした 僕は被写体という女性像を躍らせているつもりだったし、演出家になったような気分だった 結局それは僕の想像の内だけの話で、僕はとんだ勘違いをした演出家気取りだったんだと思う